堺市の変人

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「好きにならずにいられない」

エルビス・プレスリーの代表的なバラード曲です。

「Song to Soul」で取り上げられていましたが、やはりエルビスのバラードは聴かせます。

ゆったりしたテンポ、もの静かな曲調、美しいメロディー、多くはラヴソングですが、エルビスの歌では、バラードではありませんが「アメイジング・グレイス」とこの「好きにならずにいられない」が最高です。

 

元々、アップテンポの曲にはついて行けない質ですので、好みが偏っていますが「バラード」を歌い切るには、間違い無く歌唱力が問われます。

シナトラの「マイ・ウェイ」やセリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴ―・オン」、日本の歌では、サザンの「TSUNAMI」や美空ひばりの「川の流れのように」なんかは典型的なバラードですが、ソロでじっくりと聴かせるというのは、並みの歌手では出来ません。

 

この「好きにならずにいられない」、意外な事にハワイアンミュージックを意識して作られているようです。(私は気付きませんでした)

ギターをウクレレのように馴らしていますが、エルビス主演の「ブルー・ハワイ」でこの歌が使われていますので納得です。

彼の甘い歌声を聴くと全米の女性を熱狂させた事が頷けます。

 

スーパースターのエルビスですが、意外と自分より人気のあるスターが出て来るのではないかと何時も恐れていたようです。色んな声を自由に使い分けて曲ごとに最高のパフォーマンスを見せてくれるスーパースターの意外な一面です。

 

そんなエルビスですが、ある時共演の女優に「その通り、僕は恐れている。でももっと恐れているのは僕が人の手助けをしなくなることだよ」と言ったようですが、だからこそスーパースターになれたのかと感心しました。

 

プレスリーはスタジオでも、少し時間が空くと「仕事をしろ」と怒る上司を尻目に、皆で世間話代わりに歌っていたそうです。

エルビスのように、マイクの前で声を出すだけで歌になってしまうよう歌手は珍しいです。