堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

舌の記憶

先日、「醍醐食堂」に行ってきました。

フジオフードシステムが手がける「まいどおおきに食堂」、街でよく見かける地名をつけた「〇〇食堂」の一店舗です。

 

出先で昼ご飯を食べる時、この「〇〇食堂」をよく利用します。「ザ・めしや」「いも膳」など昔ながらの大衆食堂、おかずやご飯を選ぶスタイルのご飯屋さんです。

こういう食堂では、好きな物を好きな量食べれるので、私達年配の者は大変利用しやすいです。

 

味も家で食べるよりは少し濃目ですが、家庭的な味でハズレが無いような気がします。

その日、私は「中華そば」、家内のメインは「煮込みハンバーグ」、いつもは「肉じゃが」や「肉煮込み」などを選んでいるのに、この日はハンバーグの口になっていたようです。

 

並べてあるハンバーグの皿を取ってトレーに置いたら「温かいの入れます!」とお店の人が声を掛けてくれ大変親切です。

 

席についてハンバーグを一口食べた家内が一言「わぁ~懐かしい味や~」と嬉しそうです。

聞くと、「子供の頃に大好きだったお子様ランチに入っていたハンバーグの味とそっくり」らしいです。

 

もう50年近く前の事で普段はすっかり思い出すことも無いのに、一口食べただけでその頃の事がはっきりと蘇ってきたそうです。

お店の中の光景や、会計の時にトイレに行きたくなって母親に付いてきてもらったら、父親(故人です)から「会計の時に財布持った人が居なくなるなんて、食い逃げと間違えられたらどうするのだ!」と叱られた事などが一瞬で蘇ったそうです。

 

舌の記憶、というか脳が味を記憶していて、その味にまつわる記憶がハンバーグを一口食べることによって全て甦ったようです。

 

「いやぁ、今日はこのハンバーグ食べてよかったわ」と家内は大満足、只の煮込みハンバーグですが家内にとっては小さい頃の思い出の味だったようです。

 

私の思い出の味はなにかなぁ~?

「カレーライス」「ミートソースのスパゲティ」「ハムの焼いたの(ハムステーキではありません)」・・・

いくつになっても、懐かしい味を「舌が記憶」しています。