堺市の変人

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クリフォード・ブラウン「ウィズ ストリングス」

若くして交通事故で亡くなった天才トランぺッタ―のクリフォード・ブラウン、初録音が1952年ですので活動期間は4~5年足らず、当然残された録音も少ないです。

 

有名な「ザ・ビギニング・アンド・ジ・エンド」「メモリアル・アルバム」「スタディ・イン・ブラウン」「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」・・・アルバムも両手の指で数えられる程です。

 

伝説的なジャズ・トランぺッタ―、ディジ―・ガレスピーとの出会いから、サックスの巨人チャーリー・パーカーとの共演を期にアート・ブレイキ―とバードランドで歴史的なセッションに参加しています。

 

もし彼が50歳まで、活動していたらどれだけ凄い演奏をしていたか想像すら出来ません!

ディジ―・ガレスピーも「目も眩むテクニック」で聴衆を圧倒しますが、私はクリフォード・ブラウンの良く伸びる情感溢れるトランペットが好きです。

 

彼のアルバム「クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス」、弦楽器をバックにした贅沢な編成でトランペットの音が気持ち良く伸びていきます。ストリングスの聖典と言われているのが頷けます。

スタンダードナンバーの大変聴き易い曲が並んでいるこのCDを聴くだけでも彼のトランペットがいかに突出していたかが分かります。

 

8曲目の「煙が目にしみる」、12曲目の「スターダスト」、聴き慣れている曲ですが、これだけ気持ち良く鳴り響くと改めて「トランペットでここまで情感を出せるのか!」と感じ入ってしまいます。

 

つくづく短命が惜しまれるクリフォード・ブラウンです。

惜しい人ほど早く亡くなるといった言葉を聞きますが、私なんかは高齢者になっても、まだまだ生きて行けそうです。