気丈な「おばちゃん」
台風の前日にあたる先週の土曜日、台風前に実家の点検をしておこうと車で出かけました。ところが、高速道路に乗る直前に義母から電話、「郵便受けの前でコケて後頭部を打ってしまった、念のために検査してもらったほうがいいって言われたから病院に連れて行って!」とレスキュー依頼、慌ててUターンしかかり付け医院(ホームドクター的)へ連れて行きました。
その病院、土曜日の診察は12時まで、電話がかかってきたのが11時過ぎ、義母を迎えに行って病院までは40分~50分位はかかります。
念のために病院に連絡しておいて欲しいと義母に言うと「もう電話した、来ても良いって言ってくれはった」と意外としっかりしています。
迎えに行くと「脚に力が入らなくて転んでしまった」と言いながら、それでもよろよろと押し車に掴まってどうにか歩ける状態です。
転んで頭を打ってかなりショックを受けているようでしたが、自分で病院に電話をかけて診察の予約までしているとはたいしたものです。
そういえば、知人のお母さんも急に胸が苦しくなって息ができない事があったそうですが、その状態で息子に電話、電話の後で玄関の鍵を開けに行った後気を失ったと言っていました。息子さんが直ぐに来れない事を想定して救急隊員が家に入れるように鍵を開けておいたようです。
家内などは「そんな事になったらパニックになって玄関の鍵のことまで気が付かへんわ」と驚いていました。知人のお母さまは、80歳をゆうに越えておられますが、息子さんに家業を引き継いだ今でも営業にも出かけるような職業婦人です。
こう考えると80歳代くらいのご婦人は気丈な方が多いような気がします。
やはり戦争という修羅場を経験しておられるからなのでしょうか?
平和に慣れてしまった我々の世代には及ばないものがあるようです。
確実に言える事は、私だったら「救急隊のために玄関を開ける」といった事までは絶対に気が回りません。
泰平ボケの極みのようなオッサンです。