「プリーズ・リクエスト」
オスカー・ピタ―ソン・トリオの名盤中の名盤、「プリーズ・リクエスト」、ジャケットは「ウィ・ゲット・リクエスト」となっていますが、「プリーズ・リクエスト」と呼ばれています。
今、耳元でこのCDが流れています。
巨匠オスカー・ピーターソンの粒立ちの良いピアノ、レイ・ブラウンの弾けるようなベース、エド・シグペンの歯切れがあっても決して前に出ないドラム、これぞジャズ・トリオといった演奏です。
スタンダードナンバーを小気味の良いピアノがメロディーを奏で、ジャズ初心者でも抵抗感なく聞く事が出来ます。
今は、テレビのスピーカーで聴いていますが、本格的なオーディオセットで聴いてみたくなってしまいます。
第一、50年前の録音とは思えない程良い音ですので、マニアの方がテストCDに良く聴かれるというのも納得出来ます。
スタンダードナンバーで聴き易いとはいえ、ピアノ・ベース・ドラム、どれも非の打ちどころのない演奏です。
それらが、寸分の狂いも無く正確にメロディーやリズムを刻んでいきますので、聴いていて何のストレスも感じません。
それにしても、ピーターソンのピアノの粒立は、何時聴いても「快感!」を覚えてしまいます。
特にこの演奏は、彼の真髄が余すことなく発揮されており、ピアノの音だけを聴いていても飽きません。
幾人かのドラマ―の入れ替わりがあったようですが、オスカー・ピーターソン・トリオは、この演奏のメンバーが最高のような気がします。
録音から50年以上経過していますが、現代の最高と言われるジャズピアニストやドラマ―、べ―シストを集めても決してこれだけ素晴らしい演奏は出来ません!
ジャズ全盛期にこのような録音が残された事は、素晴らしい事のように思えます。