堺市の変人

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永遠の「バイプレーヤー」

必殺仕置人の主人公、中村主水のしゅうとめ役で「婿どの!」の台詞で有名な「菅井きん」さんの訃報が流れました。

「婿いびり」の憎々しさが光っていました。ドラマや映画で活躍した名脇役(バイプレーヤー)、決して主役の前に出る事無いですが、その存在感は並ではありません。

 

名作といわれる「映画」や「ドラマ」には、名脇役の存在が欠かせないようです。

2008年の映画、「ぼくのおばあちゃん」では、82歳で初主演、これが最高齢主演女優としてギネスに認定されたという事でも、「ただ者では無い」事は確かなようです。

 

大河ドラマ竜馬がゆく」「樅ノ木は残った」やテレビドラマの「これが青春だ」「太陽にほえろ!」「ザ・ガードマン」「時間ですよ」「新・座頭市」「暴れん坊将軍」「裸の大将放浪記」・・・

映画では「生きる」「人間の条件」「赤ひげ」「砂の器」「八甲田山」「ハチ公物語」「お葬式」・・・

数え切らない程の作品に出演されています。

どれもが目立つ役ではありませんが、「名作に名脇役あり」という事を痛感させられます。

 

紫綬褒章」「勲四等宝冠章」しかりと言ったところです。

 

少し古くなりますが、名女優の「浪花千栄子」さんも忘れられないバイプレーヤーです。

勝新太郎主演の「悪名」、女親分「麻生ケイ」を演じる浪花千栄子の演技は、若い勝新を補って見事でした。今でも「なんで戻ってきたんや」といって杖で主人公を叩いているシーンが鮮やかに思い出されます。

 

名脇役が映画を引き締めています。永遠の「バイプレーヤ」がまた一人居なくなりました。

あの演技がもう見れない思うと寂しい限りです。