堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「二針」「三針」?

最近の時計の流行りは、ストップウォッチ機能なんかが付いた「クロノグラフ」?

それともGPSやワールドタイム、自分の居る場所が分かる「高機能時計」?

「ミニタリ―」「ダイバーウォッチ」・・・

中には、宇宙飛行士の命を救った「オメガのスピードマスター」のように伝説となった時計もあります。

 

でも、普段使いの(一般的な生活では)クロノグラフなんて、私の携帯電話(ガラケ―ですが)と同じように十分の一位の機能しか使わないようです。(クロノグラフは持っていません)

常時使うのは「分」と「時」が確認出来る二針だけです。秒針すら使う事は皆無に等しいです。

 

私は時計の原点は「二針」か「三針」だと思っていました。

違いました!あくまで「二針」のようです。

「三針」より「二針」の方が薄くなる事もあるようですが、何時も「チクタク」動いている秒針は時間に追われているようで好ましく無いとされています。

 

薄型、黒の革バンド、二針のシルバーならたとえ天皇陛下の前に出ようが礼を失しないようです。(シルバーといってもステンレスで十分、カラフルな文字盤はNG)

金色の時計も有りですが、もし時計が金色ならベルトのバックルもカフスやタイピンも金色で統一した方が良いようです。本物の金は高くつきますし、「金色」を上手く使いこなすのは難しい技です。

時計はステンレスで十分で何の不足もありません。

正装の基本は、目立たない事ですので日本では金色は避けられています。

 

こんな話を聞くと洋服の正装なんて面倒くさいと思ってしまいますが、日本も同じようなものです。いくら高価な「大島紬」でも普段着、結婚式には着て行けません。

長い歴史の中で風習やマナーは形作られますが、その中には主賓より目立たないといった人を思いやる心も含んでいます。

 

「二針」は持っていてもといった話を聞くと「二針」の時計があっても?と助米根性が湧いてきますが、歳も歳、今から「二針」時計を買っても使う機会が無いようです。

第一、時計の正装を突き詰めれば「懐中時計」!

それも日本では金色は避けられますので当然「鎖」も銀色です。

 

と言いながらも古道具屋にシルバーの「二針」や「懐中時計」が並んでいたら必ず手に取って眺めてしまいまう「煩悩」だらけのオッサンです。