堺市の変人

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映画「アンドロメダ」

最近、テレビ放映があった「アンドロメダ」、50年近く前のSF映画です。

原作は、マイケル・クライトンのSF小説「アンドロメダ病原体」、有名な「ジェラシック・パーク」の原作者です。

 

監督は、「市民ケーン」「深く静かに潜航せよ」「砂漠の鼠」「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」・・・のロバート・ワイズ、私の好きな監督です。

彼の映画は、西部劇のジョン・フォード監督と並び、正に「スピリット オブ  アメリカ」といった感があります。

 

それにしても、ロバート・ワイズ監督の映画は、ミュージカルから戦争物、SFやシリアスな社会物、スリラーやサスペンス等、映画のあらゆる要素を映像化しています。

しっかりと妥協なしに作られているのが、全てのカットを観ると理解出来ます。

ワンカット、ワンカットが絵になっているのは凄いです。(ジョン・フォードの映画も「ハッ」とするようなカットが満載です)

 

アンドロメダ」の公開が1971年ですが、50年近く経った今も「ハラ ハラ」「ドキドキ」しながら観てしまいます。

特に、画面に現れる「SECOND DAY(2日目)」「午後11:45」の文字がドキュメンタリー風で臨場感を高めているようです。

宇宙から来た未知の病原体との攻防がノンフィクションのように見事に映像化されています。

 

キーワードの「601」、病原体の増殖をコンピューター(旧式の物ですが)が予測するのですが、病原体の増殖速度に計算が追い付かず、「601」(過負荷)のエラーが出てしまいます。予測不可能という所でしょうか?

 

最後に、政府高官のこのような危機を避けるのに「どうすればいい」の問いに、「正にそれです」「どうすれば?」と答える場面、その解決策は今でも出ていないようです。

見る者に問いを投げかけたまま映画は終わりますが、憎たらしい位、絶妙なエンディングには降参するしかありません。

 

真面目に確りと作られた映画は、時代を越え生き続けます。