堺市の変人

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理解出来ない「参院6増」!

7月18日、参院定数を6議席増増やす「改正公職選挙法」が成立しました。

かねてから一票の格差是正は選挙制度の大きな課題でしたが、これを議席増により「一票の格差」を3倍未満に抑えられるというのは、余りにも国民をバカにした自民党の言い分です。

 

これから日本の人口が減っていくという時代、本来なら人口減に合わせて議員定数も減らしていく事が求められて当然ですが、なんと「6増」とは、時代に逆行しています。

国会議員だけでなく、地方議員の定数削減も必ず必要となってきますが、範を示すべき国がこの体では地方議員の定数減なんか夢のまた夢という思いがします。

 

自民党は、今日まで「身を切る改革」を国民に約束してきた筈です。「身を切る改革」というのは、定数減しか考えられません。

さすがに、自民党の船田元衆議院議員は、余りにも理屈の通らない「6増」について、「理由のいかんを問わず定数増は国民に理解されるものでない」として採決を棄権していますが、結果は18日の衆議院本会議で自民・公明党の賛成多数で可決されました。

 

政権与党の自民党議員のほとんどが賛成票を投じた「選挙制度改悪」は、明らかな汚点として憲政史に記憶される事は確かです。

一票の格差是正」は、定数増では無く定数減を見据え区割りや比例代表定数の見直し等で行っていくべきです。

 

安倍首相は、来月にも自民党総裁選挙に出馬表明を行うようですが、国の将来を真に憂うこと無く、自らの利益を守るだけの法案を成立させるようでは、この国を導いて行く資格はありません!

 

拓郎の歌(落陽)に「この国ときたら 賭けるものなどないさ」という歌詞がありますが、国民皆が「政治なんてそんなものさ」といって無関心になると、国そのものがおかしくなってしまうような気がします。

今、安倍政権と自民党の奢りを止めないと、何でもありの国になってしまいます。

 

国民一人ひとりが「おかしな事はおかしい」とはっきりと意思表示する時です。