ロイヤルコペンハーゲン「ブルーファン」
NHKでヨーロッパの蚤の市を巡って目利き対決する番組を見ました。
その時訪れていた国は「デンマーク」、デザインに力を入れている国だそうで、家具や照明器具などいわゆる北欧デザインと呼ばれるお洒落な物が沢山あるようです。
中でも有名なのが「ロイヤルコペンハーゲン」、言わずと知れたデンマーク王室御用達の陶器です。
私は陶磁器が好きです。洋の東西を問わず気に入った物を集めていました。
当初、洋食器は華やかな物が多くてあまり好きでは無かったのですが、デパートで見かけた「ロイヤルコペンハーゲン ブルーファン」のカップ&ソーサ―を見た時に、その清楚な雰囲気が大変気に入ってしまい、家内に文句を言われながらも何点か集めました。
「ブルーファン」はロイヤルコペンハーゲンの代表作ともなっている「ハーフレース」や「フルレース」を生み出した「アーノルド・クロー」というデザイナーが生み出した作品です。
真っ白いベースに水色に近い青のリボン?が縁にあしらわれた上品な一品、少し角ばった感じのフォルムなのですが、青いリボンがその雰囲気を和らげています。
「アーノルド・クロー」はパリ万博で安藤広重の作品を見て大変感銘を受け、食器のデザインにも東洋的なものを取り入れたようです。
このブルーファンもその一つ、日本の扇子を元にデザインされています。
ディナー皿などを見ると中央から放射線状に伸びた起伏、それを縁取るリボンは正に扇子そのものです。
お店の人から聞いた時、「だからこの作品が気に入ったのか」と納得がいきました。
私も退職をして来客もめっきり減ったため、最近は出番がなかった「ブルーファン」、久しぶりに眺めてみるとやはり気に入っている物はいいです。
この「ブルーファン」、買った当時はロイヤルコペンハーゲンの代表作「フルレース」や「ハーフレース」より安かったと思います。
でも、「フルレース」・「ハ―フレース」は我が家に合いませんが、華やかでない「ブルーファン」は使っているイメージが湧いてきました。
家内はテレビの影響でさっそくネットで「ブルーファン」を調べたようです。
「廃版になってて高値がついてるで!!」と大阪のオバチャンらしく喜んでいます。
どうも、私が死んだら「売る気マンマン」と言ったところです。
久々に「ブルーファン」でコーヒーでも・・・と思っていたのに、これは使わせてもらえそうもありません?
「何のための食器やねん」!