映画「ジュリアス・シーザー」
1953年のハリウッド映画「ジュリアス・シーザー」は、好みの分かれる映画です。
CGも戦闘シーンもありません。「ベン・ハ―」や「十戒」なんかのスぺクタル巨編とは少し趣が違うようです。
私の第一印象は、「まるで舞台を観ているよう」といった印象です。
映画そのものの評価は「いまいち」といった程度のようですが、こんな映画は今では製作出来ない事だけは確かです。
派手さ無し、白黒で地味にも感じますがルイス・カルハーン(シ―ザ―)、マーロン・ブランド(アントニ―)、ジェームス・メイソン(ブルータス)の演技は舞台俳優を観ているように感じました。(マーロン・ブランドが若い!)
シェイクスピアの戯曲「ジュリアス・シーザー」を映画化したものですが、一つひとつの台詞に、現代映画には無い「深み?」といったものがあります。
原作がシェイクスピアというのが頷けます。
機会があれば正統派の奇をてらわないシェークスピアの舞台を観てみたいと改めて感じました。
「波止場」や「ゴットファーザー」のマーロン・ブランド、「スタア誕生」・「砂漠の鬼将軍」のジェームズ・メイソンは、それ程好みの俳優ではありませんでしたが、この映画を観て「さすが」名優という思いを新たにしました。
地味で面白味の無い映画!
でも、もう一度ゆっくり観てみたいと思わせる映画です。