堺市の変人

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映画「アウトブレイク」

ダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」は、パンデミック(世界的な感染の流行)映画を代表する作品です。

アウトブレイクとは、それまでその地域でほとんど発生していないか、発生していても低い頻度だった感染症が爆発的に広がる事を表しているようです。

 

3年前にコンゴで拡大した「エボラ出血熱」は、正にアウトブレイク!記憶に新しいものが有りますので架空の物語ではありません。

現在でも危険度の高い「鳥インフルエンザ」は、WHO(世界保健機構)が警戒を呼び掛けています。

 

主人公ダニエルズ大佐を演じたダスティン・ホフマンの演技は、さすがアカデミー賞俳優と思わせるものがありますが、この映画の脇役(バイプレーヤー)が豪華です。

モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシ―、ドナルド・サザーランド・・・

好きな俳優が揃い踏みといった感じで見ずにはおられません!

 

名作とはいかないまでも、展開が良いため見ていて飽きません。家内も「明日仕事なのに観てしまった」と愚痴っていました。

私は二回目でしたが最後まで目が離せませんでした。

 

特に、今回は主演のダスティン・ホフマンよりもマクリントック少将を演じるドナルド・サザーランドの演技に感心させられました。

観ていて憎さが増して来る悪役を見事に演じ切っているのに感心させられました。

カナダ出身の俳優ですが大学を卒業後、イギリスで演技を学び舞台で活躍していたというのも頷けます。

 

悪役に徹したサザ―ランドの演技がこの映画をワンランクアップさせているようです。

映画の出演回数が200本近くあるというのは驚きですが、役に成り切る演技力は凄いとしか言いようがありません。

マクリントック少将が指揮権を剥奪されるシーンは痛快そのもので、「よしっ、ざまあみろ」といった気分になりましたが、サザーランドの術中に完全にはまってしまいます。

冷静で人間的なフォード准将を演じるモーガン・フリーマンとは対照的な一種の狂気を演じるサザーランドの個性が光っていた映画でした。

 

それにしても、この映画を見ていると豊かな自然を破壊し続けている人間に対する自然からの復讐(反撃)といった思いがしないでもありません。

このままでは、何時かもっとむごい「しっぺ返し」をくらいそうです!