「一生一主」???
先日、テレビの動物番組で「川上犬」の紹介をしていました。
川上犬は長野県南佐久郡川上村に伝わる小型の犬種で古くから狩猟犬として飼育されていました。その祖先はニホンオオカミではないかと言い伝えられています。
長野県の天然記念物に指定されている頭数も少なく珍しい犬ですが、性格は警戒心が強く誰にでも懐かず、一人の主人に一生添い遂げるという、まるでハチ公のような性格だそうです。(ハチ公は秋田犬)
しかし、このテレビ番組を見ながら家内が、「柴犬も一生一主とか言われる日本犬で、忠誠心が強く誰にでも懐かないとか言われているけど、この犬なんか同じ日本犬でも美味しいオヤツくれる人にやったら誰にでもついていくと思うで」と言っていました。
うーん、確かに我が家の凡犬は一応日本犬ですが、とてもではないが一生一主というほど一途な奴ではないな・・・
散歩中に遭遇する近所の柴犬も飼い主が立ち話をしている間も「構って構って」と尻尾を振ってくるようなフレンドリーな奴ばかりです。
日本犬というとカッコいいイメージが先行しがちですが、現実はちょっと違うようです。やはり個体差があります。
ただ、ご近所の雑種犬で一頭だけ他人がくれるオヤツを決して口にしない犬がいます。
その犬は野良犬だったのですが犬好きの飼い主さんが拾って飼っておられます。(拾った時から成犬だったそうです)
とても男気が強い犬で雄犬に対しては喧嘩を売りに行って困ると言っておられました。
特に雄の柴犬と相性が悪いらしいです。
家内の手作りで今まで食べなかったイヌは無かった程大人気のオヤツでさえ、その犬は食べないようです。
「あの犬カッコええわー」と褒めていました。
犬も犬種ではなく一頭一頭の個性によって、忠犬にもなり凡犬にもなるようです。犬種によって「この犬種はこういう性格」と思い込んで飼い始めるとガッカリすることも多々あります。
今日も、夕ご飯を食べている家内の横で「ちょうだい」と言わんばかりに利口ぶって食べ物から目を離さずお座りしている凡犬を見ながら「誰でも良いのか!一生一主なんて片腹痛い!」とつくづく思ったオッサンでした。