堺市の変人

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久し振りの「アメイジング・グレイス」

今、「アメイジング・グレイス」を聴いています。

歌っているのは、安富祖貴子、好きな歌手です。

歌も好き、歌手も好きですから聴いていても申し分ありません。

 

彼女の歌声は、少しハスキーで黒人歌手のような味わいがありますが、それがこの歌には合っているようです。

作詞はジョン・ニュートン、かつて奴隷船の船長で拉致して来た黒人奴隷に家畜以下の扱いを行っていたようです。

 

1748年5月にイングランドに航海中、嵐の中で船が転覆の危機に見舞われた時、ニュートンは心の底から神に祈り命拾いした事から、酒や賭け事を止め聖書や宗教書を読むようになったと言われています。1755年、病気を理由に船から降りたニュートンは、奴隷船の船長から牧師になりましたので嵐が彼の人生を大きく変えたようです。

 

1772年、「アメイジング・グレイス」を作詞しますが、歌詞の中には「「私のように悲惨な者を救って下さった。かつては迷ったが今は見つけられ、かつては盲目であったが今はみえる」というくだりがありますが、ニュートンの懺悔の思いが詰まっている歌詞です。

 

このような歌詞には、綺麗な歌声より少しハスキーで声量のある魂のこもった歌声がピッタリです。

名曲ですので多くの有名な歌手がカバーしています。エルビス・プレスリーやキャサリンジェンキンス、ジュディ・コリンズやケルティック・ウーマン・・・名手揃いですがポイントは声量です。腹の底から情感が絞り出されて来るような歌声が好きです。(オバマ大統領も銃乱射事件後の葬儀で歌ったようです)

 

安富祖貴子の「アメージング・グレイス」は初めて聴きましたが、彼女の歌声はソウルフルでこの曲にマッチしています。欲を言えばバック(コーラス)にもう少し厚みが有れば最高でした。

3分30秒ですが、「あれっ もう終わったの」と感じてしまいました。5分位でも良かったのに!贅沢な!

 

プレスリージェンキンスもそれぞれ聴き応えがあります。

今はネットで簡単に試聴できますので、一つの曲を色んな歌手で聴き比べるのも一興です。