堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

朝の会話

今朝もワンコ二匹を連れて何時ものコースを散歩しました。

天気予報では今日の最高気温は25℃、夏日です。

朝といっても10時過ぎでしたので、ちょっと速足になれば汗ばむような暖かさです。

今年は「春」は無いのかな?

 

もう盛りが過ぎ新芽が目立つ桜並木を二匹のワンコと並んで歩いている時、通りすがりのご婦人から声を掛けられました。

「柴ですか?」「兄弟ですか」「お行儀がいいですね」「孫も柴犬、欲しいと言っています」・・・

 

「暖かいですね」「両方とも捨て犬です」「仕方なしに並んで歩いているだけです」・・・

と返事を返していたのですが、どうしても柴犬に興味があるらしく、どんどん話が進んでいきます。

 

「犬の躾の本を何冊も読みました」「怒ったら駄目なようですね」「褒めて育てるのが良いと書いていました」・・・

「いえ、褒めて育てるのは至難のわざです!と喉まで言葉が出て来ましたが言えませんでした。

もう犬の預りは20匹以上になりますが、褒めるだけで叱らない躾はやった事はありません。というより褒めるだけの躾は私には不可能です。

 

愛情深い母犬でさえ、仔犬を噛んだり足で押さえたりしながら社会のルールを仔犬に教えていきます。

人間の子供でも、褒めるだけで叱らなければロクな者にならないのが世の常です。

私も、小さい頃、親や先生にこっぴどく叱られた事が懐かしい思い出になっています。

まして犬は、褒められているのか叱られているのか言葉だけでは分かりませんから尚更です!

 

「受験に合格したらワンコを買ってあげると約束しています」という言葉に、「この犬は二匹共、捨て犬でした」と重ねて言葉を返しましたが、「もし柴犬を飼って躾に困られたら、良いトレーナーさんを紹介しますよ」と一言、言葉を添えれば良かったと少し後悔しました。

 

飼主に余程のリーダーとしての素質(カリスマ性)があれば別ですが、99.9%、褒めるだけでは絶対に躾に苦労します!

もし、あのご婦人がお孫さんに柴犬を買った後、躾に困られていたら今度こそは「褒めるだけの躾は大変難しい」とお話してみようと思います。