ちょっとした「冤罪」
洗濯機の中から洗濯物を取り出していた家内が「もぉっ!」と不機嫌な声を出しました。
呼ばれたので行ってみると、私のGパンを手に持って「このズボンのポケットに紙を入れてなかった?」と聞くのです。
私のGパンは無残にも濡れた小さい紙屑まみれになっています。紙くずの欠片を手に取って見てみるとティッシュペーパーでもなくもう少し硬い紙の破片のような感じがしました。
私は「わからへん」とだけ答えると、「このGパン一番紙がまとわりついてるねん」と厭味ったらしく言ってプリプリしながら洗濯物を取り出しています。
「触らぬ神に祟りなし」と私はそそくさとその場を離れました。
しかし、少しすると家内が「この紙、バブ(入浴剤)の箱やったわ」と家内の声が聞こえてきました。「多分、猫が棚に置いてあった破個を洗濯機の中に落としたようやわ」・・・
なんでも洗濯槽の一番下からバブの包みが6つくらい出てきたそうです。
そういえば紙の中にちらほらと緑色の紙が混ざっていたような・・・(間違い無くバブの箱です)
「箱に気づかずに洗濯してしもうてんなー」と言いながら洗濯物を干しています。
バブの箱を落としながらもそのままにしておくような奴は我が家には一人、いや一匹しか居ません。そう、凡猫です。
しかし、家内から私には謝りの言葉は一言もありません。
私が何か言っても「猫がしたんやからしょうがないやん」とかなんとか言い逃ればかり、まるでどこかの国の政治家みたいです。
免罪はこうやって作られるのだと身をもって知らされたオッサンでした。
それにしても、猫の犯罪の身代わりをさせられるとは・・・トホホ!