堺市の変人

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「組織のために」???

今、ニュース番組では財務省の文書改ざん問題の話題で持ち切りです。

色々腹立たしいことばかりなのですが、民主国家を守るべき官僚が犯しているのですから、空いた口が塞がりません!

政治家がよく使う「天下国家」という言葉が空しく聞こえます。

 

この問題で一番腹立たしく心が痛むのが、森友学園への土地売買の担当者だった方が自死されていることです。

鬱(うつ)で休職されていたそうですが、この春の復帰を目指しておられたと報道されていました。なのになぜ!?

 

鬱状態になっての休職も森友問題の後処理に翻弄され心を病んでおられたかもしれません。

そこに持ってきて再び燃焼しはじめた森友問題、しかも今度は文書改ざんという刑罰対象にもなりかねない問題ですから尚更ショックではあったでしょう。

ひょっとして組織を守るために自ら命を絶たれたのかもと思ってしまいましたが、公文書の改ざんを強いられたといった報道もあります。

こうなれば殺人罪?極論ですがご家族の方は政治家や財務省に「殺された!」と思うのは当然の事です。

 

家内なんかは「死んでしまうくらいなら全部ぶちまけたったらよかったのに!」と言っています。

私も以前は会社という組織に属していたのでわかるのですが、組織に属している人は組織を守るために間違ったことでも飲み込まなくてはならない時があるのかな?

というより、会社の為、組織の為に知らず知らずにそのような体質が身に付いてしまうようにも感じられます。

組織外の人から見たらおかしいと感じることでも、組織に属している時はどんなに間違ったことでも、組織を守るためなら正義になってしまう「組織症候群?」は、今回の財務省だけでは無いようです。

 

排ガスデータのねつ造、談合、文書の隠匿・・・

しかし、必ずそのような組織は社会から制裁を受けるのは必定です。

 

今回、一番腹立たしいのは、人一人が命を落としているというのに「私は関係ない」という態度の政治家達です。

財務大臣は「彼の死がこの問題と関係あるのかどうかは私にはわかりません」「財務局がやったこと」と完全に他人事、改ざんを財務省が認めてもトップとしての責任を取ろうとしません。一度も頭を下げなかった政治家の姿を見ていると肌寒さを感じます。

 

内閣は「財務大臣が辞任するほどの問題ではない」と言っています。

命の重さを全く考えていない発言ではありませんか?

遺された家族の方の怒りはいかばかりかと心が痛みます。

 

財務省が文書改ざんを認めた事によってニュースではあまり取沙汰されなくなった職員の自死ですが、森友問題で一つの命が失われてしまったということは揺るぎない事実です。

自分に与えられた仕事をしていただけの彼は何故死ななければならなかったのか?

私たちは真剣に考えて、森友問題をうやむやにしてはいけないと思います

 

責任ある政治家が深々と頭を下げて亡くなられた職員にお詫びするという姿勢が欲しかったです。