堺市の変人

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ジャシンタの歌声

シンガポールの女性ボーカリスト「ジャシンタ(Jacintha)」、ジャシンサとも呼ばれていますが、正直、日本人のボーカルでは聴く事の出来ない歌声です。

ボリュームのある低音とハスキーぽい歌声は正に目の前で彼女が歌っているように感じられます。(ジャシンタは決してハスキーボイスではありませんが臨場感のあるブレスが心地よいです)

 

私の好きなアルバムは「HERE’S TO BEN (ベン・ウェブスターに捧ぐ)」、一曲目のGEORGIA ON MY MIND(我が心のジョージア)は、レイ・チャールズでお馴染みの曲ですが、彼女の歌声には独特の優しさと憂いがあり聴く者の心を捉えて離しません。

 

三曲目(ダニー・ボーイ)になると完全に歌の世界に引き込まれる事請け合いです!

歌い始めから驚かされます。アカペラ!

伴奏無しで歌いあげる彼女の歌唱力の凄さに驚かされます。

7分余りの曲ですが、最初から2分30秒位は伴奏無しです。しかし、全く不足感無し!かえって歌心がじっくりと伝わって来るようで文句の付けようがありません。

 

3番から伴奏が入りますが、これも聞かせます!

テディ・エドワーズの太いテナーサックスの響きが、この歌をジャズっぽくしているようで、良く聞くダニー・ボーイとは違った雰囲気を醸し出しているようです。

ジャシンタの歌声とテナーの響きが最高にマッチしています。

 

このジャシンタ、日本では高音質のCD(XRCDやSACD)で早くから紹介されていましたので、オーディオマニアの間では人気があるようです。

私もマニアのお宅でこのCD(XRCD)を聴いた事がありますが、さすが高級なスピーカーから流れる彼女の歌声は、口を開く時の音まで聴こえてきそうで、臨場感満点でした。(大袈裟ですが口の動きまで伝わるようでした)

 

ジャシンタのCDでは、もう1枚「枯葉(AUTUMN LEAVES)」もお薦めです。

一度聴いたら忘れられない「優しさ」を持った歌声です。

以前紹介しました、「エバ・キャシディ」同様、もう少し幅広く一般に聞かれても良いような気がしてなりません!