堺市の変人

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登山家「田部井淳子」

女性世界初でエベレスト登頂に成功した田部井淳子、根っからの登山家ですが、その生き様は私なんかの想像をはるかに超えたものです。

 

テレビで「田部井淳子 人生のしまいかた」という番組を見ましたが、癌で余命宣告を受けても心配するのは子供達の富士登山の事のようだったようです。

 

女性ペアによる初めての谷川岳一ノ倉積雪期登頂、女子登頂クラブによるアンナプルナⅢ峰登頂そしてエベレスト、マッキンリー(現デナリ)・・・

女性で世界初の七大陸最高峰の登頂者として世界的にも有名な田部井ですが、その評価がネパール王国最高勲章、文部省スポーツ功労賞、日本スポーツ賞内閣総理大臣賞、ソ連のスノ―・レオパ―ドの称号・・・

名声もたいしたものです。

 

しかし、彼女の尊敬できる点は、輝かしい登頂や受賞ではありません。

自分が求める登山にはスポンサーなどの資金を得ていない事も凄いですが、それ以上に彼女は東日本大震災で被災した東北の高校生の富士登山に最後まで尽力し、死の間際まで富士登山の資金の心配をしていたというのは、私なんかには考えも及ばない生き様です!

 

これ程「私欲」の無い人生に触れると、まだまだ「この世も捨てたものでない」と勇気を与えられる思いです。

幾多の厳しく高い山に登った田部井ですが、そんな事はおくびにも出さずに人々に接する彼女の振舞いは、並みの人間では出来ません!

 

同じ日本人で良かったと思わせる人、ナンバー1です!