堺市の変人

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ハーフパイプの「誤審」?

ピョンチャンオリンピックの男子ハーフパイプで、平野選手が銀メダルを獲得しました。

オリンピック初の4回転の連続技で観衆を唸らせた平野選手の演技は、これからも語り継がれる事は間違いないようです。

 

ショーン・ホワイト選手も、最後に大技(4回転の連続技)を決め、逆転勝利で金メダル、さすが「絶対王者」と思わせる演技をしました。

技術的には、平野選手が上回っていたと言われていますが、オリンピックという大舞台での逆転は並みの選手では出来ない事です。

 

昨日、テレビを見ていると、ショーン選手の演技に誤審があったのではというニュースが流れていました。

私も演技を見た時には「さすが絶対王者」と感心していたのですが、専門家から見ればショーン選手の演技は完成度が低いといった内容で、「誤審でした。本当に悔しいですね」と意義を唱えているようです。

 

最高の舞台であるオリンピックで、「金メダル」と「銀メダル」では、選手の将来にも関わる大きな違いが出て来ます。

審判ミスは許される事ではありませんが、所詮、人間がやる事ですので完璧なジャッジには限界があるような気がします。

 

シドニーオリンピックで柔道の篠原選手が、決勝で金メダルを逃した時も「世紀の大誤審」と騒がれましたが、篠原選手曰く「リードされて焦りました。シドニーで金を取った野村や井上やったら気持ちの切り替えが出来て絶対もう一回投げているんですよ。でも自分は出来なかった。そこに弱さがあったんじゃないかって・・・試合当日に強い奴が勝つようになっているんです。・・・誤審や審判に対する怒りなんて、全く無かった・・・」と語っています。

正に「道」を極めた者の言葉だと感じ入りました。

 

今回の誤審騒動も、平野選手は特段異論を唱えていないようです。

日頃のスノーボードに向かう姿勢も「道」そのものです。

食事は1日一食、飲むのは水だけという求道者のような平野選手は、スポーツマンシップを越えた「道」に境地に達しているかのようです。

 

今後のための問題提起はやるべきですが、競技を終えてショーン選手と握手していた平野選手の清々しい顔が全てを物語っていると私は思いました。