「エルビスの大地」
テレビで「エルビスの大地」というスペシャル番組が放送されていました。
エルビスが亡くなったのは、1977年ですから40年余り立ちますがその音楽は未だ多くのファンの心を捉えて離さないようです。
2015年に出されたアルバムは、全英ヒットチャート第1位となりソロアーティスト最多記録となっています。
日本でいえば「美空ひばり」といったところかも知れませんが、エルビスは全世界に熱狂的なファンを多く持つスーパースター中のス―パスターです。
アメリカ南部で生まれたエルビスは、酒を飲まない熱心なキリスト教プロテスタントの信者ですが、教会で催される「ゴスペル(黒人教会で歌われる歌)」に多大な影響を受けたようです。
人種差別が激しい時代に白人と黒人の垣根を越えたような彼の音楽は、当時としては有り得ない事であり衝撃を与えたようですが、ゴスペルを原点に持つプレスリーならではという思いがします。
ツアー先でコーラスに黒人娘を連れてこないように要請された時、「彼女たちを来させないなら僕も行かない」と言って、プロモーターが多額のお金を積んで謝罪したにも関わらす絶対に行かなかったプレスリーの行動は、深刻な人種問題を抱えていた1970年頃では考えられない事のようで今でも語り草になっています。
私も若い頃は、「ロックンロールなんて」と思っていましたので余り聴かなかったのですが、数年前にエルビスの「Can’t Help Falling Love(好きにならずにいられない)」を聴いてファンの一人になってしまいました。「アメージング・グレイス」や「ラヴ・ミー・テンダ―」も何回聴いても飽きません。
聴く度に、色んな声を使い分けるエルビスの上手さに感心するのみです!
ただ、今でも私は星の数ほどのファンの一番末席に居るだけです。
「監獄ロック」なんかの速いテンポの曲はどうも・・・
「そんなんでファンなの?」という家内の声に返事のしようがありません。