いい犬
先日、犬二匹を散歩させていますと私とすれ違う形で一人の男性が歩いてこられました。
その方が歩いている二匹のワンコを「じーっ」と見ておられるので犬好きの方かな?と思っていたのですが、すれ違いざまに「ええ犬やなー!」と一言いい残してすたすたと去って行かれました。
私は「え・・・どこの犬が・・・?」、周りに他のワンコは居ません。ということはと「じーっ」と自分の犬を改めて見てしまいました。
帰って家内にこの話をして「あの男性は犬を見る目がない」と言ったところ、帰って来たのは「いやいや、家の犬は可愛いいもん!」と自信満々!
「可愛いいのと日本犬のええ犬とは違うと思うんやけどなぁ・・・」と思いながらも、それを言ったらエンドレスの論争になるので黙っていました。
確かに我が家の凡犬は可愛いらしい顔をしています。散歩中もすれ違う人から「可愛い」とよく言われますが、やはり日本犬的「いい犬」と「可愛い犬」とは全く違うような気がします。
私は、やはり私は日本犬が好きです。血統などには決してこだわりませんが「いい日本犬」が歩いているとやはり目につきます。(日本犬の雑種でもOKです)
最近は柴犬ブーム、散歩させていると新顔の柴犬によく出くわします。
しかし、以前から見かける柴犬も含めて、家の近所で見た目が「いい日本犬やな」と私が思えるのは一匹しかおりません。(我が家の犬ではありません)
しかし、本当に見た目も性格も「いい日本犬」は少ないように感じます。
預り犬も含め我が家のワンコは、雌なので見た目も立派ではありません。性格も良く言われる「一生一主」、飼主に忠実とは程遠く餌さえ貰えれば誰にでも尾っぽを振るような輩です。
やはり、体格も良くしっかり躾けられたような柴犬は少ないようです。
「優しさ」だけで無く「厳しさ」も必要です。少なくとも今流行りの「叱らない躾け」ではダメなようです。私にとっては「叱らない躾け」は、余りにも高等過ぎます。
実際、噛み付き等の問題行動で保健所に持ち込まれる和犬(特に柴犬)が多いことが、躾の難しさを表しています。
飼い主がリーダーにならなければと良く言われますが、言うが易し、行うは難しとは良く言ったもので、これが出来れば躾の大部分はクリアしたようなものです。
しっかり躾けが出来て初めて凛々しい日本犬になるのだと思います。
どっしりと落ち着いて、凛とした佇まいの犬には余り出合う事は出来ません。(当然、我が家のワンコも含めてです)
飼主(リーダー)に忠実というのが日本犬の本来の姿らしいですが、我が家はどこで躾を間違ったのかな?
見ると何時も溜息しか出ないオッサンでした。
「悪い犬は居ません、悪い飼主が居るだけです!」ワンコの声が聞こえて来そうです。