堺市の変人

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ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」

ショパンと言えば「ピアノソナタ」が有名ですが、私は協奏曲派です。

「ピアノ協奏曲1番」は、何度聴いても飽きません。

 

ツィマーマン(ピアノ・指揮)&ポーランド祝祭管弦楽団の演奏は、この曲の最高の演奏として評価が高く濃厚な演奏には、「さすが」と思わせるものがあります。

「ピアノ協奏曲第1番」は、この演奏を聞かずして語れないといった感がありますが、どんな指揮者の伴奏にも満足出来ないピアニストのツィマーマンが自ら指揮をし自分の思い通りの演奏を行ったのですから、伴奏(オーケストラ)とピアノが何の違和感も無く響いてきます。

 

しかし、私の愛聴盤はアルゲリッチ(ピアノ)、ラビノヴィチ(指揮)、シンフォニア・ヴァルソヴィア(オーケストラ)の1999年盤です。

聴き始めたらいつも最後まで聴いてしまいますので、私に合っているようです。

 

力強いピアノの音の中にも、女性らしい優しさを感じてしまいます。

ショパンの長いオーケストラの前奏も、ピアノの第一音が鳴るまで「ワクワク」しながら聴いているといった具合です。

ベートーベンの「ピアノ協奏曲第5番」も好きな曲ですが、ついついショパンの方に手が伸びてしまいます。

 

アルゲリッチは日本でもなじみの深いピアニストですが、ショパンコンクールで優勝以来、1990年台までの演奏は力強さ、タッチ、情感共に他の追従を許さない魅力を持っています。

 

マルタ・アルゲリッチショパン、「ピアノ協奏曲第1番」は、何度聴いても音楽に没入出来る力を持っています。(演奏を感じさせません)

 

ただ、私は評価が高い1992年の録音よりも、1999年に録音された演奏が好みです。

92年盤は、音が余りにも「キラキラ」しており、オッサンばかりが居酒屋で飲んでいる所に若くて綺麗なお嬢さんが入って来た時のような気恥かしさを感じてしまいます。

 

それに比べ99年盤は、少し落ち着きがあり私に合っているようです。

機会があれば聴いてみて下さい。

ただ、前奏は長いですが、ピアノがいつ鳴り出すか楽しみながら聴くのも一興です。