堺市の変人

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10分近く違う演奏時間「ベートーベン3番」

ベートーベンの交響曲3番は比較的短い交響曲です。

私は携帯の着信音にしていますが、誠にベートーベンらしく喜怒哀楽や生と死といった人の一生が余すことなく表現されています。

第9番も同じように感じますが、此方の演奏時間は70分位もありますので、気楽に聴くにはちょっという感がします。

それに比べ3番は50分前後、私にはコンパクトな第9といった思いがします。

 

この第3番、好きな曲ですので今までムラヴィンスキーバーンスタイン、フルトヴェングラ―・トスカニーニ・朝日奈・・・と色んな指揮者とオーケストラで聴いてきました。

家内には「同じ曲なんだから指揮者が替っても違いなんかないやろ」と冷やかされますが、指揮者や楽団が変われば演奏も全く違ってきます。

 

第一、演奏時間が指揮者によって大きく変わってしまいます。

50分前後の曲ですが、短いもので46分弱(トスカニーニ)、長いものでは53分(バーンスタイン)、62分を越えるノリントンの演奏もあります。

なんと、10分程も演奏時間が違う訳ですから受ける印象は大きく違ってきます。

 

ムラヴィンスキーレニングラードフィルの演奏は、最も短い演奏のひとつですが、誇張が無く切れの良い演奏は私には心地よく聴こえます。

加えて、同じ指揮者でも録音された年代(演奏の時期)が違えば雰囲気も変わってきます。

指揮者が年を重ねるにつれ、曲の解釈も少しづつ変わってきますので当然の事かも知れませんが、一つとして同じ演奏が無い事だけは確かです。

 

クラシックに限らず、ポピュラーやポップス、ジャズでも同じですが、好きな曲で好みの演奏に出会った時、少し幸せな気持ちになります。