堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「グレートレース」

家内が好きなテレビ番組に「GREAT RACE(グレートレース)」があります。

NHKのBS1で不定期に放映されているのですが、ものすごく過酷なレースです。

 

一口にグレートレースと言っても「イタリア・トルデジアン アルプス330キロ大縦走」「大草原を疾走せよ モンゴル 900キロ」「パタゴニア極限レース 141キロ」「世界で最も寒く過酷なレース カナダ・ユーコン 700キロ」等々、世界中の様々な地域の過酷な環境下で行われているようです。

 

チームで競うものもあれば、単独のものもあります。

だいたいが5~7日間で長い距離を移動するのですが、移動の手段はレースによって違い、ラン(ほとんど歩いていますが、)カヌー、マウンティンバイクやパラグライダーまで様々、それらの組み合わせなんかもあります。

ただ、どのレースにも共通しているのが「休憩時間がない」ということです。

 

例えば、有名なパリ・ダカールラリー(今は南米で開催されているようですが)は一日に走行する距離が決められており、チェックポイントに到着したら翌日のスタートまで休憩出来ます。しかし、グレートレースはチェックポイントこそありますが、そこに到着したからと言って休憩するかどうかは参加者にまかされています。休憩の取り方さえも駆け引きの一環となのです。

 

ですから「3日間歩いて眠ったのは一時間」なんて超人も出て来る訳です。眠らず歩いて距離を稼ぐか、思い切った休息を取って体力を回復させて追い上げるか休憩が勝負の行方を分けることもままあります。

 

極寒のカナダ、凍りついたユーコン川の上が冬の間だけ道になります。その凍った道を上流から出発して海まで700キロを1人でソリを引いて移動するレースを見た時には「死んでしまうー!!」と家内が叫んでいました。

最後の方になると選手たちは皆ふらふらになっています。正真正銘の体力の限界です。

 

勿論、大会本部がお医者さんを待機させていて、何かあったらすぐ駆けつけられる体制は整っているのですが・・・

 

昔「トライアスロン」が始まった頃「すごいなー」と思ったものですが、グレートレースはそれに輪をかけて過酷な競技です。

途中、道に迷ったり、怪我をしたり、休憩できなくて眠くて、体力的にも限界で、ゴールした時はぼろぼろなのに、ゴールした後の選手たちは「また来年!」と言って笑っています。

「なんで、あんなに辛そうやのに、この人達またやるって言えるの?信じられへん!」と毎回ブツブツ言いながら家内はそれでも見入っています。

私なんかは、「文句言うのなら見なければ良いのに!?」不思議に思ってしまいます。

 

私の疑問は、家内の選手に対する疑問と同じかな?いつになっても理解できそうにありません!

人間の極限に挑む「グレートレース」、見ていて飽きないことだけは確かです。