堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「雪みたいな飯(ママ)」

もうすぐ正月、神仏とは縁のない私でも少し待ち遠しいような日頃と違った「ワクワク感」があります。

 

正月前にどうしてもと思い、今日はお袋の顔を見に施設に行ってきました。もう私が誰か分からないようですが顔を合わせたら「待っててん」と言ったお袋の笑顔はちょっと可愛かったです。

 

私が小さい頃、お袋が「正月来たら何楽し、雪みたいな飯(ママ)たべて、割り木みたいな魚(トト)たべて・・・」と言っていた事が思い出されます。

何時、どのような時に聞いたのか思い出されませんが、言葉(歌)だけは今でも記憶に残っています。

 

昔の食い物が豊富に無かった時代(残念ながら私には記憶がありません)の母の素直な気持ちに触れるような歌です。

今では、白いご飯も魚一匹も当たり前に食卓に出て来ますが、私の記憶に無い程の昔、半世紀以上前は白いご飯が間違い無く御馳走でした。

 

しかし、私には不思議と好きな物が食せる今の時代が良いというより、父母が食べる物の少ない時代に必死で生活していた時代がこの上なく愛おしく思われてなりません。

物が豊かになり贅沢を言わ無ければ欲しいものが手に入る時代ですが、人の心の豊かさといったものは昔とそれ程変わらないような気がします。

 

返って、今の方が「感謝の気持ち」といったものは少なくなっているのでは?

国と国、宗教と宗教、民族と民族の争いが絶えず、益々激しくなっているような哀しいニュースが毎日飛び込んで来ます。

 

「雪みたいな飯」を有り難く思い喜ぶ気持ちを大切にしたいです。