いつかは「金継ぎ」
少し落ち着いたら「金継ぎ」を練習しようと思っています。
普段使いの食器は、使っている間に欠けたり割ったりといった事がよくあります。
何かのおまけでもらった器なら、割れたら捨ててしまえば断捨離効果もあり良いのですが、愛着のある器はさすがに捨てるのがもったいないです。
今まで、特に気に入っている器は馴染みの店で安く修復(金継ぎ)してもらっていたのですが、その方が転勤され連絡もとれないトホホ状態です。
しかし、器は日々使っていますのでチョイチョイ欠けが出て来ています。
自分でやるしかない!
ちょっと落ち着いたら「金継ぎ」を自分でやってみたいと思っています。
第一、陶磁器は紙コップのように使い捨てではもったいな過ぎます。
いくら雑器でも気に入ったものは死ぬまで使い続けないと!
自分でやるしかない!
今日の新聞折り込みに習い事のチラシが入っていました。
何と140もの習い事講座が紹介されていましたが、「金継ぎ」なんて教室は入っていません。
「金継ぎ」といっても、金で器を継ぐので無く漆を使って接着し、金粉で化粧をするようですが、古くは縄文土器にも修復の痕跡があるようです。
室町時代には技法も完成され茶道の精神と相入れ、金継ぎで修復された器に積極的に「美」を見出したようです。
本阿弥光悦の赤楽茶碗「雪峰」も金継ぎされた物ですが、国の重要文化財に指定されています。
「侘び・寂」とよくいわれますが、一般的には価値の無い割れた茶碗に価値を見出す日本人特有の考えが、「金継ぎ」された部分も風景として愛でるといった風習を生んだように思われます。
外国の方から理解し難い独特の美意識なのかも知れません。
そうそう、水差しの「破袋」(伊賀焼)もひっちゃげてひびが入り水が漏れそうな茶道具ですが、これもれっきとした重要文化財、なにか共通するものがあるような気がします。
自分でやるしかない!かな?
いつか、食器が壊れても慌てず、「金継ぎ」して「かえって風情が出たな」と言ってみたいです。
専門の金継ぎ屋さん?に頼めば安くても何千円!器が買えてしまいます。
教室を探すか?自分でやるか?悩みどころですが、とりあえずは東急ハンズで「金継ぎキット」をゲットしようと思っています。
自分でやるしかない!かな?