堺市の変人

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ベートーベンの「田園」

ベートーベンと言えば交響曲第九、年末ともなれば一度は耳にする交響曲です。

次に有名なのが第五「運命」か第六「田園」といったところでしょうか?

 

ベートーベンの奇数番号の交響曲は男らしく、偶数番号は優しい曲が多いとよく言われますが、偶数番号の「田園」は何度聴いても飽きません!

大抵聴き始めたら最後まで聴いてしまいます。

 

私の好きな演奏は、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の1958年に録音されたものです。

日本では絶大な人気のあるカラヤンの「田園」は、私には、なんとなく型にはまっているように感じてしまいますが、ワルターの演奏は暖かさを感じると共に、演奏を感じさせず音楽に没入させてくれます。

 

最近は、ベートーベンの時代に合わせた「古楽器」の演奏なんかが見直されているようですが、その事を差し引いてもワルターの演奏は、この上ない優しさを感じさせてくれます。

ワルターの演奏を聴いて感じる暖かさは、ただの優しさでは無く、真に神に近付きたいと願う彼の生きざまから出て来ているようです。

 

「田園」の構成は第1楽章「田舎に到着した時の愉快な感情の目覚め」、第2楽章「小川のほとりの情景」、第3楽章「田舎の人々の愉しい集い」、第4楽章「雷雨、嵐」、第5楽章「嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」と大変分かり易く、そのまま自然の風景が頭に浮かんでくるようです。

 

「田園」はワルター聴いてから、ベームやガーディナ―・バーンスタイン・・・と聴き比べるのも一興です。