堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「躾」は難しい

我が家の凡犬は柴犬です。散歩させていると「賢いですねー」とか「よく躾られていますね」などと声をかけられる事がよくあります。

ただリードを引っ張らず人の横に付いて歩いているだけで言われるのです。

家内にその事を話すと「きっと柴犬やからやわ」と言います

「柴犬=日本犬 は主人に忠実で賢い」というイメージを忠犬ハチ公が人々に植え付けたのだと言うのです。

 

そういえば、ゴールデンレトリバーなんかも「人懐こくて、穏やかで明るく、小さい子供が居ても飼いやすい大型犬」というようなイメージが定着しているように思いますし、実際そういう設定でいろんなCMに出演しています。

 

しかし、私がお手伝いさせていただいている動物保護団体には元噛み犬のゴールデンレトリバーが居ます。

その犬は一歳くらいの時に飼主によって保健所に持ち込まれました。

暴れん坊で人を噛んだりするので殺処分対象でしたが「ドッグトレーナなら直せるかも」と声がかかり団体に引き取られました。ドッグトレーナーさんは「多分、仔犬の頃に可愛い可愛いと甘やかされて躾をされていなかったんでしょう!」とおっしゃっておられました。(犬に責任がない場合が多いようです。)

 

その犬も人間と暮らしていく上で必要な躾を施され、今では噛んだりすることのない犬になっています。

しかし、甘やかす飼主の元に引き取られたりするとまた元の噛み犬に戻ってしまう恐れも十分あります。

 

ペットショップで販売されている犬は幼齢の時に母犬や兄弟犬から引き離されているので社会性が身に付いていません。だから犬社会においても他犬との付き合い方も噛む加減なども分からない。

だからこそ飼主さんがきちんと躾けて名実共に犬の主人にならなければ言う事をきかない犬になってしまいます。

 

大型犬になればなるほどそれは危険なことで、間違って人に危害を加えることにもなりかねません。

犬を飼う時にはイメージだけで飼うのはとても危険な事だと思います。

チワワでも、柴犬でも、シェパードでも全ての犬は人に躾けられてこそベストパートナーになるということを肝に銘じて犬を飼わなければならないと私は思います。

 

かくいう我が家の凡犬、出来ることと言えば「お座り」「待て」「良し」「付け」だけ

それでも賢く見える柴犬という犬種に生まれたことを感謝するべきだと私は思います。