映画「史上最大の作戦」
65年前に制作された「史上最大の作戦(The Longest Day)」は、監督が3人、出演者もジョン・ウェイン、ロバート・ミッチャム、ヘンリー・フォンダ、リチャード・バートン、クルト・ユルゲンス・・・と米・英・仏・独の豪華キャストが出演する大作中の大作です。
当然、白黒ですが3時間位の映画ですので見応えも十分です。改めて見直しても古さを感じさせません。
今は、戦争映画にしても西部劇と同様、客観的な視点で作られていいます。ドイツ軍やネイティブアメリカンは悪者といった一方的な考え方では無く、アメリカ(白人)の闇(悪)の部分を告発するような映画が多くなっているような気がします。(ダンス ウィズ ウルブスやプラトーンしかりです。)
このような歴史の真実に目を逸らさないという事は大切な事ですが、「史上最大の作戦」は、一昔前の典型的な戦争映画です。
それでも、一旦見てしまうと最後まで目が離せなくなるのは、大きなスケールと完全なフィクションでは無く歴史を忠実に再現しようという姿勢が有るからです。
全面的に米軍やNATO軍の協力を得ていたようですが、戦場の描写や武器に至るまで当時可能な限り再現されている事から、「あれっ」と思うような違和感を感じさせません。
今では大俳優のショーン・コネリーがチョイ役で出ているのも興を覚えます。
この映画に出て来るアイゼンハワ―大統領役は、当初、前大統領本人に依頼する考えもあったようですが、高齢等の理由から素人のヘンリー・グレイスに白羽の矢が立ったようですが、余りにもアイゼンハワ―に似ていた事から技術指導に来ていたアメリカ将官が彼の顔を見て、思わず「敬礼」をしたようです。
それにしても、西部劇でおなじみのジョン・ウェイン!戦争映画でも挌好良かったです。