堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

雑器の豆知識

以前、家内が大分県の日田に1人で旅に出かけた事がありました。

私は、休みが取れ無かったので家内の一人旅でしたが、さぞかし羽根を伸ばした事でしょう。

家内は、福岡の「水焚き」「もつ鍋」が目当てだったようですが、日田の豆田町に惹かれていたようです。

 

私は、せっかく日田に行くのなら、留守番賃として小鹿焼の良いのが有ったらゲットするよう頼んでいました。

 

しかし、初めての日田ですから、小鹿田焼といっても何処を訪ねれば良いのか分からず、駅の観光案内所にあったパンフで、「小鹿田焼のさとう」という店が駅から歩いてでも行けるので訪ねたようです。

 

沢山の皿や小鉢が所狭しと並んでいますので、どんなのが良いのか分からず、家内から電話が入りました。

 

私は、すかさず「刷毛の模様のは、元気が良く乱れの無い物」併せて「出来れば一番上で焼かれたもので皿の跡が無い物」と電話口で叫んでいました。

前から小鹿焼には興味が有りましたので、少し興奮気味に応えていました。(その時は未だ日田には行った事が無かったので産地で陶器がずらりと並んでいるなんて夢のような話です。)

 

一般に、一品物は一つづつ丁寧に焼かれますが、日常使いのお皿は何枚か重ねて焼かれています。どうしても上の皿の跡が丸く残ってしまいます。(蛇の目と呼ぶらしいです。)

 

しかし、一番上の皿だけは、この蛇の目が有りません。一般的には蛇の目が無くても値段は同じ!

駄菓子屋で「当たり」が出たような物です。家に有る40㎝の皿にも蛇の目が付いています。

 

窯元巡りをされる場合、蛇の目の無い物が有れば「買い」です。

私なんかは、そんなのに当たれば一日中自慢しまくってしまいます。