堺市の変人

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名著「ファウスト」

若い頃、ゲーテの「ファウスト」を読みました。

 

世界的な名著、いや人類が残した貴重な遺産とも言える此の書籍にトライしたのは20台の頃でした。

 

同じ時期に読んだ、ダンテの「神曲」は、途中挫折!読み始めて直ぐにギブアップし、それ以来今でも、難しいという思いが先に立ち読んでいません。

 

しかし、「ファウスト」は、どうにか最後まで読めた記憶が有ります。死ぬまでにもう一度読めたらと思っている本です。

 

40~50年前の事ですので、詳しくは覚えていませんが「この世とは何か?」「人生の目的とは?」「人間とは何の為に生きているのか?」と言った人類普遍のテーマを扱っていました。

 

その中に、「愛と憎しみ」「生(天国)と死(地獄)」「欲(煩悩)」が織り交ぜられていて、読み応えたっぷりと言った感じです。

 

でも、20台そこそこで読んでいますので、中身の10分の1位しか理解出来ていなかったはずです。

 

ワルプルギスの夜」の項なんかはサッパリ理解出来ませんでした。今度読む時にもこの項は絶対に読み飛ばす事必定です。

 

常に「真理」を求め、人生の意義を追求するファウストは、悪魔「メフィストーフェレス」と、「私は常に何かを求めている、これは生涯変わらぬ私の姿勢だ」と言い、悪魔「メフィストーフェレス」に「私が一瞬でもその時に満足し、そこに留まる事が有ったなら、お前(悪魔)に、この私をくれてやる」と言った契約を交わします。(拙い私の記憶と理解ですが)

 

ひたすら世の中を駆け抜けてきたファウストは、働いて自由に住める土地を人々が共同の力で作っている光景を思い浮かべ「瞬間よ留まれ お前はいかにも美しい」と叫んだ瞬間に、契約は実行され悪魔「メフィストーフェレス」の勝ち!

 

しかし、神は、崇高な思いを抱いて人生を駆け抜けて来たファウストメフィストーフェレスの手から取り上げt天国へと導くと言った内容でした。(少し記憶が曖昧です。)

 

当然、そこにはゲーテの思い描く幸福感や人生観が描かれており、考えさせる事が多かった記憶が有ります。

 

私の青春の1ページとなった書籍ですが、受けた印象は強烈でした。