ドボルザークの「新世界より」
日本人が最も親しんでいる交響曲と言っても過言では有りません。
なにせ、第2楽章の旋律は「遠き山に日は落ちて」ですから、日本の歌謡曲といっても良い程多くの人に親しまれています。
ベートーベンの交響曲第九の「喜びの歌」と双璧をなす超人気曲と言っても過言ではありません。
亡命していたクーベリックが、ソ連邦の崩壊で自由が復活した祖国チェコスロバキアでチェコフィルを指揮した「新世界より」は私の愛聴盤です。
故郷ボヘミヤを想うクーベリックの思いがいかんに発揮されていて哀愁を誘います。
「新世界より」は、一般的にケルテス指揮ウィーンフィルやクーベリックのベルリンフィルなんかが評判のようですが、私はクーベリック・チェコフィルです。
なにせ作曲者のドボルザークがチェコのボヘミア出身、長年亡命していたク―べリックも同じボヘミア出身、チェコの民主化後の祖国のオーケストラとの演奏・・・
こんなシチュエ―ションでは、涙もろいオッサンはイチコロです。
クーベリックの「アー 祖国の音がする」といって言葉を聞くともうダメ!
しかし、この「新世界より」、私は長い間「より」の意味も深く考えず「自由の国アメリカ」を題材にした曲と勘違いしていました。(バカなオッサンです。)
ドボルザークがアメリカ亡命中、ホームシックにかかる程、故郷のボヘミアを想って書いた交響曲「新世界より」