堺市の変人

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NHKスペシャル「731部隊の真実」

先日、NHKスペシャル「731部隊の真実」が放送されました。

 

戦時中、日本軍が旧満州で細菌兵器を開発・使用した痛ましい事実が明らかになっています。

 

私も、「731部隊」の名だけは聞いた事があるなといった程度の認識でしたが、真実を知って心が痛みました。

 

「貧者の核」と呼ばれる生物・化学兵器は、古くは古代ギリシャ時代のペロポネソス戦争でスパルタ軍が使用した記録が残されていますが、当然の如く国際的にも条約により化学兵器の使用が禁止されています。

 

しかし、第一次世界大戦どころか最近でもイラク化学兵器使用?が大きく報道され批判を浴びていた事が思い出されます。

 

今回の報道は、「戦争の狂気」の部分に真正面から取り組んでいますが、改めて「平和」の大切さを思い知らされました。

 

政府は、「731部隊」の存在は認めているものの「何をしていたか?」という731部隊の活動は未だ認めていないようです。

 

しかし、ここまで具体的に活動内容が明らかになれば、政府も何らかの対応を迫られるのではないでしょうか?

 

この報道に、中国は「細菌兵器や人体実験に関する兵士の証言テープを公開し残忍な犯罪行為を異例にも認めた」とする一方「われわれは日本国内の有識者の歴史の真相を暴いた勇気を称賛する」と語っています。

 

また、中国のネットでは「歴史を直視した」との声と「報道の自由がある国がうらやましい」といった声も出ているようです。

 

最近のマスコミは、国民受けの良いものや無難な報道に流れているようにも感じますが、ジャーナリズムの真髄を見たような気になりました。

 

政府や力のある者が嫌がるような事でも、民主主義の担い手である報道機関は、真実であれば臆せず報道を行う姿勢を貫いて欲しいものです。