堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

凡猫の由来

 ある朝、家内が出勤の時、駅に続く道で猫の鳴き声を聞いたそうです。

 それは悲しそうに「みゃーん、みゃーん」と声を限りに鳴く声?

 でも、その声がどこから聞こえてくるのか家内にはわからず、朝の時間のない時でもあったのでそのまま出勤したそうです。

 そして、仕事が終わり家への帰りに同じ道を通りかかると、やはり朝と同じ悲しそうな猫の声!

 「どこかで猫が閉じ込められるか、首輪が引っかかるかして動けなくなってるのでは?」と思った家内は辺り探したそうですが、やはりどこで鳴いているの分からなかったらしいです。

 梅雨の時期の夜6時頃、今にも雨が降り出しそうな空と夕暮れ時の暗さで猫の居場所を見つけられなかった家内は、諦めきれずに凡犬の散歩コースを変更して再び猫の鳴き声がした所に戻ったらしいですが、やはり声はすれども姿は見えず・・・

 諦めて帰りかけた時、頭の上のほうから猫の声がする?

 張り出した枝を見あげると、そこに一匹の子猫がっ!!

 「この子猫、降りれなくなって鳴いてるんだ」と思った家内は即座に警察に電話して

「こんなことで110番するのは間違っているかもしれませんが、子猫が木から降りれなくなってるんです、助けてあげてください」とお願いしました。

 断られるのではと覚悟していたにも関わらず警察は「そちらに向かいます」と快諾してくれたそうです。(日本の警察も捨てたもんではないですね。)

 しかし、待てど暮らせど警察が来ない?(どうも場所を間違えて行っておられたみたいです。)

 そうこうするうちに、見あげる家内を警戒したのか、子猫が枝から飛び降りました!

(落ちたのかな?)

 そのまま木の下の茂みに子猫が逃げ込んでしまったので、捕まえられないな・・・と思いながらも茂みに足を踏み入れたところ、すぐそこに子猫はうずくまっていました。

 安心させるため、持っていたウェットフードを出してやったようですが、子猫は食べてくれません。

 すごく痩せていて貧相な子猫でしたので、このまま放って置いて雨にでも降られたら死んでしまうのでは?

 そう思った家内は一旦、家に連れ帰って里親を見付けようようと思ったらしいです。(誠に安直な考えです。)

 しかし、連れ帰ったニャンコは、キジトラのごくありふれた猫です。(キジトラが一番頭数が多いらしいです。)

 しかも、動物病院で検査をした所、猫白血病が陽性!里親が見付かるはずも有りません。

 月日が経てば子猫はやがて憎たらしい猫に成長し、今や大きな顔をして居座っています。(木から落ちてきた不細工な猫のくせにです!)

 私の方に先住権が有るのに、未だそれを認める素振りも見せない凡猫です。