堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

ばんないさん

 今日は家内の両親のふるさとの話を!

家内の両親は島根県出雲大社門前町の出身です。私が厄年の年に義父も同じく厄年だったので一緒に義父の故郷の出雲大社で厄払いをしてもらおうということになりました

出雲大社門前町では厄年の男が「番内さん」となって町内の家々を巡り悪魔払いをして歩くという行事です。

「番内さん」とは秋田のなまはげのように顔には鬼の面、頭には「シャグマ」と呼ばれる鬘、身には煌びやかな神楽衣装を纏った厄年の男たちの行事です。

家の前で手に持った竹で地面を叩きながら「悪魔払い(アクマンバライ!)」と大声をあげて厄祓いをした後、そこの家で酒や御節を振舞われますが正月3日に行われる伝統行事です。(同時に行われるのが「吉兆さん」は各町が金襴豪華な旗を持って町内を練り歩き、最後に出雲大社に詣でる行事です。)

 厄年にせっかく来たのだから私も「番内さん」に参加しないかと知人に誘われ興味津々、義父の親戚の家で番内さんの面やら衣装やら一式を借りて着付けまでしてもらい、いざ出雲大社へ!

 番内さんは正式には正月3日なのですが、そこまで滞在出来ない私は元旦に出動しました。無事お参りも終わり帰ろうとしたところ、観光客(若いご婦人)から「一緒に写真を撮ってもらえませんか?」と声をかけられました。家内は疲れて休憩している義父のところに居たので、私は番内装束のまま1人で境内に居たのですが観光用の着ぐるみと思われたようです。(豪華な神楽衣装は結構重たいので義父は疲れてしまい面も鬘も取ってベンチに座って休憩してたようです。)

 そして、一組終わったら「私も一緒に撮ってもらっていいですか」「私も」・・・という具合で家内が私を探して迎えに来た時には私の横に写真の順番待ちをする列ができていたそうです。

 「あれにはびっくりしたわー!アイドル並やったもんなー!」と20年経った今でも家内には笑われています。