堺市の変人

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透明な音

 目の前の一枚のCD,ムラヴィンスキー指揮、レニングラードフィルの1977年の東京ライブです。演目はワーグナー「ロ―エングリン・第1幕への前奏曲」「タンホイザ―・序曲」・・・

 CDをプレイヤーにセット、出てきた音は想像をはるかに超えた音でした。これ程透明感のある演奏は他に類を見ません!オ―ケストラの奏でる音は、余計な音は一切無く必要な音のみが凝縮して聴こえて来ます。

  東京文化会館での演奏ですが、見ていた日本の関係者が「あんなに上手なオーケストラにここまでするのか」と言わしめる程、徹底した妥協の無い練習風景だったというのが頷けます。

 ムラヴィンスキーを聴くと、何時も「何も足さない、何も引かない(誇張の無い)演奏だなと感じてしまいます。彼は聴衆に受けるとかいった事は全く考えていなかったのでは?「私の音楽が解らない人は聴いて貰わなくて良い」と言っている声が聞こえてくるようです。最近は、聴衆受けする音楽が多いように感じますが、ここまで徹底すれば潔さえ感じます。今はやりの「ポピュリズム」とは正反対の頑なな信念を持った演奏に「志」の高さが覗えます。

 私にとっては、手元に置いておきたい大切なCDの一枚です。

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