堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

卵とじウドン

 若い頃は良く山に行ったものです。北アルプスが多かったですが一週間位縦走した事も有りました。勿論、小屋泊まりで無くテント泊です。(安くつきます!)そろそろ体力的にも小屋泊まりを真剣に考えた方が良いのは分かっていますが、一日行動してベースキャンプに帰った時の「あー、家に帰った」という充実感は今も忘れません。なにより、テントは自分達だけですから全く気を使わずノンビリ出来ます。

 ただ、食料も一週間分となると持っていける量に限度が有ります。どうしても食事量が少なくなりますので、下山した時には必ず体重が減っています。

 徳沢なんかの人が多い場所では、ゴミ箱に未だ食える野菜やパンなんかが捨ててあり有り難かったですが、上に上がれば上がる程貴重な栄養源が無くなってしまいます。(徳沢で食べた、拾った野菜で作ったサラダの美味しさは今も忘れません!勿論、梓川で丁寧に洗いました。)

 山行の終盤ともなると、話題と言えば「食い物」の話が多かった気がします。山を下りれば「僕は絶対にかつ丼!」「大盛りのカレー」・・・それぞれが口に唾をしながら夢を語り合います。私はその時、「大阪の卵とじウドン」が頭から離れませんでした。

 薄味の「他人とじ」では無く「卵とじウドン」です!優しい味付け(調味料の味がしない)で卵の味が確りしているウドンは2杯くらい一気にいけそうです。(二十歳代の話です。)

 そういえば、昔は何処のお店でも「卵とじウドン」がメニューに載っていたような気がしますが、最近とんと見かけません。お寿司屋さんで良く食べた「とり貝」なんかも、最近見かけません。(回転寿しばかり言っているから?)

 昔は当たり前のように有ったものが、知らぬ間に消えていってしまうのは少しさびしい気持ちです。

 それにしても「大阪の卵とじウドン」は、美味しかったなあ・・・