堺市の変人

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空気感!?

 今や「デジタル」全盛期!テレビ・CD・映画・・・何でもかんでも「デジタル」が最先端技術という事で主流となっています。解像度(キメの細かい)が高く色鮮やかな映像は大画面でも粗くなる事が無く、さすが「デジタル」と思わせてくれます。

 しかし、「アナログ」が全て時代遅れで劣っているかというと、そうでも無いような気がしてなりません。元々人間は「アナログ」的な生き物ですから自然と「アナログ」的な物に安らぎを覚えるような気がします。人間の感情なんかは「アナログ」の最たる物だと言えるかも知れません。自然の風景を映像で見るより、家の周りの自然を実際に自分の目で見た時の方が情緒を感じます。

 (2017年4月30日付け日経)に、レコードとCDやハイレゾの音を聞き比べた時の印象の違いが掲載されていました。レコードは「スタジオの空気感のようなノイズ(雑音)が自然な音に感じられる。デジタルは演奏が無いと沈黙する0か1の世界」というような記事が掲載されていました。

 「デジタル」は、パソコンと同じように全ての情報を「0(無)」「1(有)」に置き換えていますので、「0」と「1」の間の曖昧な部分は捨てられています。

 昔、映画は全て「フィルム」での映写でしたが、これも今や100%といって良いほど「デジタル」に置き代わっています。一部で今でも「フィルム」で映画を上映している所も有るようですが、その理由をフィルム技師さんが「空気感の有る無しの違い」と言っていた記事も目にしました。

 カメラにしてもフィルムカメラを使っている人は殆ど居なくなっていますが、デジタルの連写では無く一枚一枚を大切に撮る事にこだわっている写真家の話を聞くと、ここでも「空気感」という言葉が必ず聞かれます。

 「デジタル」=新しい「アナログ」=古い、という感覚ですが、未だ携帯電話(ガラ携)のメールアドレスが初期設定のままのオッサンには「デジタル」より「アナログ」が合っているようです。