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堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

JAPAN

 作られた国が何処であっても陶磁器のことをChina(チャイナ)呼ぶように、一時、漆器全般を「japan」と呼んでいた時代があったようです。旅行に行くと、お土産売り場には、その土地の漆器が並んでいるのを良く見かけます。また、どこの家庭でもみそ汁は漆のお椀でというのが一般的です。それ程、漆器は日本人の生活に密着していますが、呼び名が「japan」だけあって品質は世界最高といって過言では有りません。

 「紀州」「越前」「会津」「山中」「輪島」・・・数多くの産地がそれぞれの特色を出し技法を競っているようです。

 私の好きな漆器は、角偉三郎(角さん)の合鹿椀(大振りの汁茶碗)です。産地は輪島ですが感じは少し違います。一般的な輪島塗は蒔絵の装飾が頭に浮かんで来ますが、角さんの器は豪快でいて素朴の一言に尽きます。

 職人さんが技の限りを尽くして作った美しい漆器は私には合わないようです。第一、傷つけないか心配しながら使うのは精神衛生上良く有りません!

 角さんも若い頃は美術品志向の漆器を作っていたようですが、道端の水飲み場に置いてあった古びた合鹿椀の力強さに感動し、観賞するのではなく使う器を作り始めたといった事を聞いた覚えがあります。

 刷毛を使わず直接手で塗った器は豪快!なんの飾り気も有りませんので素朴の一語!少しくらい傷が付いても全く気にする事はありません。以前、お店の人に、漆器の保管の仕方を尋ねた事がありましたが「あの器は、そんなに気を使わなくても大丈夫」の一言でした。

 取っ手は有りませんが小振りのカップ、磁器(CHINA)と違い漆器(JAPAN)で飲むコーヒーも一味違った趣が有ります。