堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

全粒粉のパン

 昨日、久しぶりに有馬の小さなパン屋「イーゲル」(小さなパン屋さんで紹介)に寄りました。目的はハード系のプレーン!実は少し前にテレビで鎌倉のパン屋さん巡りで中身の「ギュッ」と詰まったハード系のパンが紹介されていました。「美味しそう!」鎌倉までは行けません。思いついたのが「イーゲル」でした。

 お店に入ると、感動的な「出会い!」、普段は焼いていないパンが「私はここに居るよ」と私を呼んでいます。「全粒粉」の、それも「プレーン」です。ライ麦の「ドライフルーツ」や「えごま」入りなんかも有りましたが、素材の味がしっかり楽しめる中身の詰まった「全粒粉プレーン」で決まりです。

 結局、家内に押されてえごま入りとメロンパン2種類(プレーンとチーズ)も買って帰りましたが、プレーンの全粒粉パンもしっかり袋に納まっていました。

 翌朝、この「全粒粉パン」で朝食!バターを軽く塗ったもの、チーズを乗せて焼いたものと苺ジャム(自家製)、バター味はしっかり小麦の味がして「GOOD!」、チーズも苺ジャムもOKです。チーズや苺にパンが負けていません。好ましい小麦の香りが口一杯に広がります。

 電話でお店に問い合わせた所、この「全粒粉パン」は丹波産小麦100%で少し粗めに石臼で挽いてもらっているそうです。それも、全粒粉が入った時に焼くとの事ですが、木曜日に2個だけお店に並ぶようです。次は6月の新麦の時期、予約可との事ですが、今回はたまたまの出会いだったようです。

「イーゲル」のパンを食べると何時も思う事ですが、ここのパンは食べた時の派手さは有りませんが、ボクシングのボディーブローのように後からジワジワ効いて来る味わいが好ましく感じられます。店主の「美味しいパン」を作りたいという思いがストレートに伝わって来ます。

 ボクシングでボディーブローによるKOは決して名誉な事では無いと聞きますが、このパンの底力のあるパンチ力には脱帽といったところです。

無人島に持って行きたいCD(Part5)

 自分の好みとは別に忘れてはならないCDが有るような気がします。

 ビリー ホリディー(レディ・ディ)の「奇妙な果実(STRANGE FRUIT)」は、CDのタイトル曲が一曲目に入っています。奇妙な果実とは黒人が木に吊るされている光景を歌ったものですが、内容が内容だけに大手レーベルでは録音出来ず、インディー(独立系)レーベルの「ドコモア」が録音を行ったという曰く付きのCDです。決して聞き易い曲ではありませんが、勇気ある録音に踏み切った「レディ・デイ」と「ドコモア」に乾杯といったところです。

 オスカー・ピーターソンの「ナイト・トレイン」!最後の11曲目「自由への賛歌」は、人種差別根強いアメリカ社会へのメッセージが込められているようで、彼の涙さえ感じます。粒立ちの良いピアノの音が大きく盛り上がっていくとき、いかに彼が差別に心を痛めているかが痛いように伝わって来ます。

 クラシックでは、スメタナの「わが祖国」を長年亡命していたクーベリックが地元オ―ケスタラのチェコフィルを指揮した1990年の録音は、チェコ民主化プラハの春)という新しい時代を象徴しています。此処まで来れば、もう演奏の良し悪しを超えたものが有るような気がします。

 最後にもう一枚、パブロ・カザルスが1961年に第35代大統領ジョン・F・ケネディの招きに応じて演奏した「ホワイトハウスコンサート」は有名です。

 祖国スペインのフランコ独裁政権をアメリカが承認した事から、カザルスは度重なるホワイトハウスからの招聘を断り続けていたのですが、ケネディからの招きに「この若き大統領は自由世界の実現に必ずや寄与してくれる」という期待を込めての演奏だったといわれております。熱き世界平和への思いを演奏に込めたという事でしょうか!

 そういえばピカソの「ゲルニカ」も同じような思いがこもっていたような気がします。

 最近、ビジュアル系やアイドル系の音楽が氾濫していますが、「志(ここらざし)」の違いを感じざるを得ません。

 楽しく売れるだけの音楽よりも「志」のある音楽が聞き続けられる事を心から願います。

 それはそうと、無人島にこんなに多くのCDは、持っていけないかも?

横から家内が、「無人島に電気なんかあるの?」「ジャケットを眺めるしかできないよ」・・・

無人島に持って行きたいCD(Part4)

 ボーカルにも色々ジャンルが有ります。クラシック系、ジャズ系、ポップス、演歌・・・私は何でも聞く派です。クラシック系とジャズボーカルについては、以前少し触れましたが、ポップスで一番良く聴くのは、エバ・キャシディの「Live at Blues Alley」!ギター一本で歌う彼女の声を聴いていると、「上手い!」と唸ってしまいます。すこしハスキーな歌声は情感たっぷりですが今はもう聴けません。もし、彼女のライブなんかが開かれたら何を置いても飛んで行きます。(あり得ない事ですが) もう一枚「imagine」!ジョン・レノンの名曲ですが5曲目に入っているエバが歌うイマジンは感動ものです。声にボリュームがあり本家本元よりも上かも?と思わせてくれます。

  大御所と言えば、セリーヌ・ディオンタイタニックのテーマ曲で有名ですが、私には少し優しすぎる(美しすぎる?)ように感じます。「LOVED ME BACK TO LIFE」で聞こえてくるセリーヌの声は、少し悪(あく)もありパンチも効いていて聴き応えがあります。「NE-YO」や「STEVIE WONDER」とのデュエットなんかは「上手い!」と唸ってしまいます。

 男性歌手で良く聴くのがレイ・チャールズの「genius loves company」!デュエットものですが、ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラ―ル、エルトン・ジョンナタリー・コール、ウィリー・ネルソン、B.B.キングとの共演となると悪い訳がありません。レイ・チャールズだからこそ出来たCDです。天性の音感で歌いあげる彼の「ガラガラ声」に痺れてしまいます。

 洋楽では、もう一人アレキサンドラ・バークの「HALLELUJAH」は外せません。「OVERCOME」の13曲目ですが、一度聴いてみて下さい!有り余る声量で歌いあげるハレルヤは正に圧巻です。ただ、聴くのはこの一曲のみです。他の曲はアップテンポで私はついて行けません。何時もハレルヤを聴くためにこのCDに手を伸ばしています。

 演歌では、美空ひばりの「愛燦燦」!可愛い声や艶やかな声・力強い声・・・一本調子で無くこれだけ多くの声を使い分けられる歌手はあまり居ません。強いて言えばエルビス・プレスリ―!「ULTIMATE GOSPEL」の中でエルビスは、色んな声を使い分けているように感じました。(ゴスペルはエルビスの原点です。)

 最後に一枚、ちあきなおみの「ちあきなおみ リサイタル(中野サンプラザホール)」は好きなCDです。「ねえあんた」なんかは歌の領域を超えているように感じてしまいます。ここに「冬隣」が入っていれば最高ですがこればかりはどうしようも無いです。

 「冬隣」の歌詞が身に沁みる年になりました。

人生の光と影

 ジョニ・ミッチェルが1967年に発表した「青春の光と影(Both  Sides Now)」は、誰もが一度は耳にした事のある歌だと思います。でも、この曲がヒットした当時は思わぬ物議を呼んだようです。

 空に浮かんだ天使の髪のような美しい雲も、見方を変えれば太陽の光を遮り私の邪魔をするように人生にも「光」と「影」が有るというような歌詞を20代そこそこの小娘が歌ったのですから無理も有りません。ノーベル平和賞を受賞したマララさんのスピーチを聞いた時、私は17歳の少女が自分で原稿を書いたとは信じられなかったのと同じようなものだと思います。

 本家本元のJ・ミッチェルよりも私はジュディ・コリンズの声が好きです。J・ミッチェルの声は少し暗く感じますので、ストレートに歌詞の重みが伝わって来てしまいます。一方、J・コリンズはBGMで聞いても適当に聞き流せるような軽さの中に情感が含まれているといった感じです。ヘイリーは美しすぎてちょっと?ブラザーズフォアでは悪(あく)が無さ過ぎます。この歌は「影」をどのように表現するかがポイントのようです。

 最近は、月に1~2回お袋の顔を見に行ったり親戚のお見舞いで、老人施設に行く機会がありますが、入所されている人々を観ていると明日の自分の将来を見ているようで神妙な気持ちになります。「人生の光と影」を否応なしに感じてしまいます。

 若いころは「楽しさ」ばかりを追いかけていたような気がしますが、さすがに還暦を過ぎると人生の「影」としっかり向き合わなければと考えてしまいます。

 空が綺麗であればある程「影」は濃く鮮明に私にくっ付いてきますが、草原に映る私の形をした「影」とも上手く付き合って行きたいものです。

空気感!?

 今や「デジタル」全盛期!テレビ・CD・映画・・・何でもかんでも「デジタル」が最先端技術という事で主流となっています。解像度(キメの細かい)が高く色鮮やかな映像は大画面でも粗くなる事が無く、さすが「デジタル」と思わせてくれます。

 しかし、「アナログ」が全て時代遅れで劣っているかというと、そうでも無いような気がしてなりません。元々人間は「アナログ」的な生き物ですから自然と「アナログ」的な物に安らぎを覚えるような気がします。人間の感情なんかは「アナログ」の最たる物だと言えるかも知れません。自然の風景を映像で見るより、家の周りの自然を実際に自分の目で見た時の方が情緒を感じます。

 (2017年4月30日付け日経)に、レコードとCDやハイレゾの音を聞き比べた時の印象の違いが掲載されていました。レコードは「スタジオの空気感のようなノイズ(雑音)が自然な音に感じられる。デジタルは演奏が無いと沈黙する0か1の世界」というような記事が掲載されていました。

 「デジタル」は、パソコンと同じように全ての情報を「0(無)」「1(有)」に置き換えていますので、「0」と「1」の間の曖昧な部分は捨てられています。

 昔、映画は全て「フィルム」での映写でしたが、これも今や100%といって良いほど「デジタル」に置き代わっています。一部で今でも「フィルム」で映画を上映している所も有るようですが、その理由をフィルム技師さんが「空気感の有る無しの違い」と言っていた記事も目にしました。

 カメラにしてもフィルムカメラを使っている人は殆ど居なくなっていますが、デジタルの連写では無く一枚一枚を大切に撮る事にこだわっている写真家の話を聞くと、ここでも「空気感」という言葉が必ず聞かれます。

 「デジタル」=新しい「アナログ」=古い、という感覚ですが、未だ携帯電話(ガラ携)のメールアドレスが初期設定のままのオッサンには「デジタル」より「アナログ」が合っているようです。

卵ごはん

 昨日、久しぶりにお袋の顔を見に施設に行った帰り、近くの産直店に寄ってみました。私の弟の嫁さんが週に何回か勤めていますので、「ひょっ」として今日は会えるかな?と思いつつ店の中へ、向こうも直ぐに気付いて挨拶といった具合でした。

 私達のお目当ては、「野菜!」とにかく安いです。近くにある道の駅に並んでいるのより「新鮮で安い」と家内はいつも言っています。親戚の人の名前の入った「スナップエンドウ」(一袋100円)、それに「ホウレンソウ」(これも一束100円)をゲット!併せて、お店の人お薦めの「平飼いの卵」(11個350円ちょっと小振りです)・・・

 家に帰って早速食卓へ、茹でた「スタップエンドウ」はマヨネーズで!

 「シャキッ」とした食感のスナップエンドウはマヨネーズを付けなくても甘さが口に広がります。ホウレンソウも朝採らしく「茹で負けしない」と家内が言っていました。

昨夜と今晩は、二日続けて「卵ごはん」で締めというメニューでした。さすがに、お薦めだけあって卵の濃い黄身の色は見ただけでも美味しさが伝わって来ます。

 旅館なんかでは、よく朝食に「卵」が出て来て「卵ごはん」をしますが、最近はとんと旅館で泊まる事が無くなっていましたので、久しぶりの「卵ごはん」でした。

 一泊二食付きで20,000円位が相場の旅館は、リタイアした私には少し高く感じてしまいます。それに、夕食はあれやこれやと品数が多く還暦を過ぎた私には量が多すぎて食べきれない事が多いです。特に牛肉(メイン料理)なんかは、ほとんど残してしまいます。

 そんな事もあって「卵ごはん」から遠ざかっていたのですが、久しぶりに食べた「卵ごはん」は美味しかったです。

 一個35円の贅沢ですが、以外にもアメリカで生卵は食べてはいけないようです。サルモネラ菌の管理が行き届いていないと聞いた事があります。

 アメリカに行かれる方はご注意を!

扉のないヘリコプター(ハワイ島観光案内)

 今日は家内の体験談です。

 数年前ハワイ島に行った折、家内がヘリコプターで上空から火山(キラウェア山)を観たいと言い出しました。(私は絶対に乗りません!)結局、家内と一緒に旅行していた友人の二人で大空へ、私と家内のお袋はヒロで待っているという事になりました。

 「同じ乗るなら扉のないヘリコプター」と現地の友人に勧められ、あえて扉無しにチャレンジしたそうです。

 先ずは体重測定?小さなヘリ(5人乗り)はバランスが大事なので乗る前にキッチリ体重計に乗せられ体重によって座る場所が決まるそうです。(そんなに微妙なバランスで飛ぶの?大丈夫?)

乗る順は

外 |操縦士  友人  家内| 外

となったそうです。(ヘリの安全ためで、乗客の意思は関係無いそうです。)

 座席に座ってシートベルトを締めたのですが「こんなゆるゆるで大丈夫?」と思ったそうですが、残念ながら英語しか通じず聞けないまま離陸してしまったそうです。

 いよいよ離陸、飛び立って直ぐに「しまった!えらいことしてしもたっ!」と乗った事を後悔したそうです。10センチお尻をずらせばもうそこは空中!左足の靴のすぐ横にはどんどん小さくなっていく地面!取っ手を握るてに力が入ります!手に汗握るというのを地でいってます。なにせ怖かったと言っていました。

 クライマックスが噴火口上空のフライト!パイロットが気を利かせて噴火口がよく見えるようにと噴火口上空で旋回してくれたらしいのですが、回る時にヘリが傾くと火山の熱で腕や頬が熱い!(有る程度離れていても熱さを感じたそうです。)

「今、落ちたら格好の新聞ネタなんやろなぁ・・・」と新聞の見出しまで考えたそうです。

 そのくらい怖いと思いをしていたヘリですが乗っているとだんだん慣れてくるもので噴火口を過ぎたくらいから余裕が出て来て風景を楽しむ事が出来たそうです。

 今では「ハワイ島でヘリに乗るなら絶対扉のないヘリ!!」と無責任に人に勧めております。(でも、再度チャレンジする気は無いようです。)

 日本では扉のない観光ヘリコプターなんて絶対ありません。扉のあるヘリより少しだけお値段は高いらしいですが乗ってみる価値ありそうです。(注、今回のヘリコプターは、パイロットも含め現地でレスキューに出動している確かな会社との事です。)